芽吹きの西中国山地 台所原・恐羅漢山(1,346.4m)
2007年5月3日(木)憲法記念日 日光さん+月光さん+仁王さん夫妻+チャコ&門久
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〈芽吹きを迎えた台所原のブナ〉 |
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昨年の晩秋に台所原を訪ねた時に、春になったら是が非でも再訪しようと約していた。
季節の進行を睨んで芽生えの頃を見計らっていた。
やや早いかとの懸念もあったが、5月の連休(大型連休後半)の初日に出掛けてみた。
ちょうどブナが芽吹きを始めた直後で、
青空と芽吹きの黄緑が織り成す春の交響楽を思う存分に楽しむことが出来た。
《山行記録》
牛小屋高原9:57・・・・10:37夏焼峠(なつやけのきびれ)10:42・・・・10:48 1,131.8m峰・・・・11:09管理林道入口・・・・11:22管理林道出合・・・・13:10中の甲林道終点(広場で昼食)14:03・・・・14:13台所原の三叉路・・・・16:18恐羅漢山主稜線出合・・・・16:20恐羅漢山(1,346.4m)16:33・・・・16:40立山尾根道分岐・・・・17:29牛小屋高原 〔総所要時間:7時間32分、昼食時間:0時間53分〕(山中での写真撮影などに長時間を費やした山行であり、登山のためには全く参考になりません。ご了承ください。) |
9:57 牛小屋高原
牛小屋高原から昨晩秋と同じく夏焼峠、管理林道経由で登ることとした。芽吹きの時期を迎えた快晴の登山道を歩くのは楽しい。行くほどに恐羅漢スキー場のカワバタゲレンデに水仙の群生を見つけたので立ち寄って見学させて貰った。
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〈多くの登山者も立ち寄って行く〉 |
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〈カヤバタゲレンデを埋めた水仙の花〉 |
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10:37〜10:42 夏焼峠(なつやけのきびれ)
夏焼峠から恐羅漢山への尾根筋を暫く辿る。峠から一気に1,131.8m峰に登り、あとは緩やかな尾根筋を行く。笹で覆われた尾根筋にはブナの巨木が散在する。笹を掻き分けてブナの根元まで行って観察するのも楽しいものだ。
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〈尾根上のブナの樹に巻きついた蔦も芽吹きの時を迎えている〉 |
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〈樹によって芽吹きの時期がずれているようだ〉 |
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〈ブナと共に下生えの潅木も芽吹きの時だ〉 |
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11:09 管理林道入口
尾根筋から右折して西側に下って行く道筋を辿る。ブナの林の中を行く道だ。下生えのムシカリが白い花を付け、細い渓流の周りにはエンレイソウが群れて地味な花を咲かせていた。
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〈エンレイソウ(ユリ科エイレイソウ属):谷筋に群生していた〉 |
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11:22 管理林道出合
管理道に出ると、俄かに季節がやや逆戻りしたような感じがする。ヤマザクラが咲き、下生えの潅木類が芽吹きの時を迎えている。山は淡いトーンの中で多彩な色合いを呈している。将に山笑う季節である。道を行く程に楽しい。春、山々は我々に多様で豊かなプレゼントを用意してくれているといつも思う。
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〈山笑う中を台所原へ向かう〉 |
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〈下生えの潅木も芽生える〉 |
〈黄緑の潅木に中に山桜が咲く〉 |
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〈眼前には天杉山(1,173.6m)が横たわる〉 |
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〈谷の向こうに聖山・高岳が望める〉 |
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〈中川山の裾のブナ群も芽吹きを迎えている〉 |
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13:10〜14:03 中の甲林道終点(広場で昼食)
管理林道を下り切ったところが、聖湖畔から伸びてきている中の甲林道終点の広場である。この日も軽トラックが一台上ってきていた。この広場で遅い昼食を摂った。山笑う中での昼食もいいものだ。食後に、夕刻に用件を抱えている仁王さん夫妻が来た道を引き返して帰路につかれた。
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〈中の甲林道の終点部:山桜咲き、ブナや潅木が芽吹いている〉 |
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〈広場でやや遅い昼食を摂った〉 |
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〈広場の周囲のブナに蔦類が巻く〉 |
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〈なかなかに勢いのある蔦だ!!〉 |
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14:13 台所原の三叉路
台所原の森に入ると、時間の経過を忘れてしまいそうになるくらい芽吹きの時期のその美しさ、楽しさに魅了されてしまう。広い森の中のそこかしこで春の饗宴が開かれており、その饗宴の虜になるともう動けなくなるほどだ。この時期に台所原を訪れて、しばらく森の胎動を聞いて欲しい。
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〈赤味を帯びたり、淡い黄緑に染まったり、春の台所原は各種の交響曲を奏でているようだ!〉 |
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〈大好きな台所原の光景:今回は早春の彩りである〉 |
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〈命を繋ぐ森の営み〉 |
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〈春の森の饗宴〉 |
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〈ブナの芽生え〉 |
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〈いつかこの森からあの尾根を歩きに行こう〉 |
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16:20〜16:33 恐羅漢山(1,346.4m)
台所原から恐羅漢山への道はよく整備されており歩き易い。しかし最終局面には急坂が待っている。稜線上に出ると台所原の豊かな広がりも持つ森のイメージはなくなる。開けたいつもの恐羅漢山そのものがそこにある。台所原があって、恐羅漢山は豊かな山の仲間入りが出来るのだ。
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〈恐羅漢山の頂上: |
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〈北に臥龍山(1,223.4m)の山塊を望む〉 |
〈深入山(1,153.0m)と向深入山を望む〉 |
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16:40 立山尾根道分岐
下山は、久し振りに立山尾根を辿り、恐羅漢スキー場の中を抜けて牛小屋高原へ出た。山中でのんびりと時間を費やしたので、もう陽は西に傾き、日陰となった斜面を下ることとなってしまった。
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〈立山尾根上から笑う山を俯瞰する〉 |
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〈尾根道を下ってくと恐羅漢スキー場に出る、牛小屋高原はすぐそこだ〉 |
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17:29 牛小屋高原
7時間半にも及ぶ長い長い山行を終えて無事に下山。
〔山行所感〕
この時節の台所原という所は何と美しく、豊かな世界なのだろうか!恐羅漢山の稜線の西側でほぼ一日を過ごして、そこの持つ魅力の虜になってしまった感がする。その魅力は言葉ではなかなか表せない。きっと、また行くことになるだろう。
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台所原・恐羅漢山で出合った花々
(2007.5.3)
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ムシカリ(別名:オオカメノキ) (スイカズラ科ガマズミ属) |
エンレイソウ (ユリ科エンレイソウ属) |
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ヤマシャクヤク(蕾) (ボタン科ボタン属) |
キブシ (キブシ科キブシ属) |
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シロバナニシキゴロモ (シソ科キランソウ属) |
ユキザサ ? (ユリ科ユキザサ属) |
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ミヤマカタバミ (カタバミ科カタバミ属) |
ショウジョウバカマ (ユリ科ショウジョウバカマ属) |
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