上州の名山・赤城山を逍遥  黒檜山(くろびやま・1,827.6m)・駒ケ岳(1,685m)

群馬県勢多郡富士見村群馬県沼田市

2007年10月13日(土)    門久単独

 

 

 

〈黒檜山への急坂から紅葉を始めた樹々を眺める〉

 

 

やっと秋の訪れが感じられたこの日、東京から広島に帰る前に赤城山に立ち寄った。

上越新幹線、両毛線、前橋からの登山バスを乗り継いで行くと、山上で4時間程の時間が取れた。

この間に最高峰の黒檜山に登り、駒ケ岳を経て大沼湖畔に下山することが出来た。

紅葉が始まったばかりの上州の名山の短時間の逍遥レポートです。

 

《山行記録》

前橋駅8:47==(関越バス)==9:55ビジターセンター

 

ビジターセンター10:03・・・・10:11あかぎ広場10:15・・・・10:20赤城神社(啄木橋)入口・・・・10:29黒檜山登山口・・・・10:38猫岩10:41・・・・11:28尾根道合流・・・・11:30黒檜山(1,827.6m) 11:31・・・・11:35ビューポイント(昼食)11:55・・・・11:59黒檜山(1,827.6m)12:02・・・・12:04分岐・・・・12:04黒檜山大神12:06・・・・12:07花見ヶ原分岐・・・・12:25大タルミ・・・・12:36駒ケ岳(1,685m)12:38・・・・13:13駒ケ岳登山口・・・・13:20覚満淵13:22・・・・13:23ビジターセンター

〔総所要時間:3時間20分、昼食・休憩:0時間37分、正味所要時間:2時間43分〕

 

ビジターセンター13:46==(関越バス)==15:02前橋駅

 

10:03 ビジターセンター

  シーズンの週末運行の前橋駅前からの直行バスの終点のビジターセンターで身支度を整えて登山を開始した。車道を北に歩いて行くと直ぐに大沼(おの)の湖畔に出た。東岸の車道をなお行くと赤城神社のある半島に渡る紅い啄木橋が左手に見える。赤城神社を過ぎて程なく黒檜山への登山口に到達した。

なお、ビジターセンターには赤城山の自然を紹介した展示、トイレ、食堂、売店等の設備が整っている。赤城山の登山バッヂもここで入手出来る。

 

 

 

〈赤城山ビジターセンター:各種の施設も揃い探勝の基点である〉

〈大沼越しに最高峰の黒檜山を望む〉

 

 

 

 

 

〈山肌が紅葉を始めた駒ケ岳を見上げる〉

〈赤城神社へ渡る啄木橋を湖岸道路から望む〉

 

 

10:29 黒檜山登山口

  登山口から直ぐに急坂が始まる。約10分で猫岩まで上がる。その岩の尾根筋から大沼や周辺の山々の大眺望が拡がっている。山は紅葉が始まったばかりで、初々しい秋の風情が感じられて気持ちが良かった。岩が累々としたり樹々の根が張ったりの急坂が続くが、小気味良く歩くことが出来て、標準時間1時間30分の登山口から頂上までの上りを1時間で登り切ることが出来た。

 

 

 

〈大沼の東岸にある黒檜山登山口:高低差450mの急坂が始まる〉

〈地蔵岳、小地蔵岳が聳える大沼の南方の眺望〉

 

 

 

 

 

〈地蔵岳と満々と水を湛える大沼〉

〈紅葉を始めた樹々越しに駒ケ岳の尾根筋を見上げる〉

 

 

11:30〜11:31 黒檜山(1,827.6m)

  流石に日本百名山の一つに数えられる上州の名山である。登山者の数は甚だ多い。それも老若男女揃っている。頂上に着く頃には、東側に霧が立ってその方面の眺望が得られなくなってしまっていた。なお北方の眺望は得られるようではあるものの、黒檜山の頂上からは潅木が邪魔をして今ひとつ景色が開けていなかったので、少し北へ行ったところにあるというビューポイントまで足を運ぶことにした。

 

 

 

〈黒檜山山頂の指導標〉

〈大勢の登山者で賑わう黒檜山山頂〉

 

 

11:35〜11:55 ビューポイント

  ビューポイントへは黒檜山頂上から深い笹原を約5分漕ぐことを強いられる。そんなことから、意外にここまで足を伸ばす人は少ない。この日眺められたのは、足尾山地の皇海山から尾瀬の山々、上州武尊山までで、日光の男体山や谷川連峰、浅間山や榛名山、妙義山などは霧や靄のなかでその姿を見ることは出来なかった。ここで、北方の峰々を眺めながら昼食を摂った。

 

 

 

〈黒檜山山頂の北方にあるビューポイント〉

〈ビューポイントから大沼、地蔵岳、鈴ヶ岳を望む〉

 

 

 

 

 

〈ビューポイントから北〜北東方面の眺望:二千米クラスに峰々が連なる〉

 

 

 

 

 

 

 

 

〈赤城山からの名峰の眺め〉

 

 

 

 

11:59〜12:02 黒檜山(1,827,6m)

  相変わらず次から次へと登山者が登ってきていた。下山のバスの時間があるので、早々に下山にかかった。

 

12:04〜12:06 黒檜山大神の祠のある露岩

  黒檜山登山口への分岐の直ぐ先に岩が露出した小ピークがあった。黒檜山大神を祀った祠もあり、ここからの眺望もなかなかだ。これから行く駒ケ岳への尾根のなお先に小沼(この)も望めた。この露岩の小ピークの先から縦走路は急な階段道を下って行く。大タルミと名付けられた鞍部まで下って行って駒ケ岳へ登り返す。

 

 

 

〈黒檜山大神の鳥居と祠〉

〈露岩の尾根から小沼が望める〉

 

 

 

 

 

〈縦走路から駒ケ岳を望む〉

〈大タルミから下ってきた黒檜山を見返す〉

 

 

12:36〜12:38 駒ケ岳(1,685m)

  駒ケ岳の頂上には狭いながらも頂上広場があった。先客が談笑中で、下山バスの時間も気になっていたので早々にそこを発った。東側からは霧が立ち昇ってきており眺望は得られなかった。頂上から10分足らず行くと鉄製の階段道が取り付けられた急な下り道となった。急坂が大沼湖畔までずっと続き、転ばぬように気をつけながらしっかりと歩いた。

 

 

 

〈登山者が談笑する駒ケ岳の狭い山頂広場〉

〈尾根道の樹間から大沼、鈴ヶ岳の突起を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

〈東側から霧が吹き上がり始めた尾根筋を行く〉

 

 

 

 

〈鉄製の階段を伝って大沼湖畔へと下る〉

 

 

 

13:13 駒ケ岳登山口

  無事に湖畔道路端にある登山口へ下山できた。ここも標準時間より10分間ほど早かったようだ。しかし、辿ってきた急坂は上りに使うのは大変だと思った。大タルミから黒檜山への階段の大登りもあり、こちらから登るのはやはり敬遠した方が良いだろう。

 

 

 

〈紅葉した樹々の混じる急傾斜を一気に下る〉

〈駒ケ岳登山口〉

 

 

13:20〜13:22 覚満淵

  下山してバスの出発時刻まで30分ほどあったので、気分的にも余裕があり覚満淵を垣間見に行った。大勢のハイカーが池の周囲の遊歩道を歩いていた。時間があれば、ゆっくりと歩いてみたい雰囲気のあるところであった。

 

 

 

〈バスの時間まで30分ほどある、覚満淵に立ち寄ってみよう!〉

〈小地蔵岳をバックにした覚満淵〉

 

 

13:23 ビジターセンター

  ビジターセンターに戻り、ひと心地つきながら下山のバスを待った。

 

 

〔山行所感〕

  ちょっと無理をして立ち寄った感じの赤城山でしたが、実に小気味良く歩くことが出来て、その核心部の黒檜山から駒ケ岳を完歩出来たのは幸運でした。勿論もう少し時間があれば、地蔵岳や小沼方面も歩いてみたいところです。黒檜山頂上北方のビューポイントからの北関東の峰々の眺望も赤城山なればこそのもの。透明度がもっと高ければ、その眺望は目が回りそうな程の広範囲で多様なものであろうと想像出来ました。いつかチャンスがあればまた立ち寄って見たいところです。

 

 

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