持丸登山口から月見が丘までの縦走路 多里大山(1,224m)・道後山(1,268.9m)・岩樋山(1,271m)
2007年10月20日(土) 仁王さん夫妻+悟空さん+門久
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〈道後山から岩樋山への登り道から遠く多里大山を望む〉 |
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道後山に登る度に、その北側の鞍部に東屋がありそこに登山道が通じているのが気になっていた。
リンク先の髭じじーさんの今年6月のレポートで、それが持丸登山口からの登山道であることを教わった。
道後山の南麓にある持丸から道後山の東側を通り、
北麓の
今回は自動車をその持丸登山口と西側の一般ルート上の月見が丘に各一台配して、その間を縦走する計画とした。
東屋の北側にある標高1、224メートルの多里大山は未踏であったので、当然に縦走コースに組み入れることとした。
長い間続いていた異常に暖かい天候も変わり目を迎えたようで、
この日は一足飛びに初冬を迎えたような冷たい風が吹き荒ぶ寒い一日であった。
遅かった紅葉もやっと頂上付近で始まっていた。
《山行記録》
道後山林道(駐車場所)9:54・・・・10:11持丸登山口10:13・・・・10:32東屋10:44・・・・10:46多里大山取付き口・・・・11:04多里大山(1,224m)11:11・・・・11:28多里大山取付き口11:34・・・・11:58道後山(1,268.9m)12:41・・・・13:08岩樋山(1,271m)13:10・・・・13:26東屋・・・・13:42月見が丘駐車場 〔総所要時間:3時間48分、昼食・休憩等:1時間15分、正味所要時間:2時間33分〕 |
10:13 持丸登山口
持丸で立派な県道を外れて道後山林道に入ると、直ぐに養魚場の前で舗装道は終りダートの道となった。道路はやや荒れ気味で、道路中央のマウンドが高いところや、雑草が繁っているところなども多く、車高の低い車では難渋を覚悟しないといけないかな・・・という状態だった。仁王さんの車は登山口の手前800メートル付近でそれ以上進むことを自重、歩いて登山口まで赴くことにした
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〈道後山林道はダートの道だ!〉 |
〈県境の峠にある持丸登山口〉 |
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〈持丸登山口の指導標〉 |
〈持丸登山口から色付き始めた道後山を見上げる〉 |
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持丸登山口からの登山道は広く草も綺麗に刈られており、よく整備されていた。後刻
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〈持丸登山口からのよく整備された登山道〉 |
〈道後山の大きな山体と見ながら登って行く〉 |
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10:32〜10:44 東屋
山中では「高速道路」のようなよく整備された登山道を辿ること約20分で眼前に道後山を望む東屋に到着した。ここでメンバーに自宅に連絡を取る必要が生じたので暫し休憩とし、その後多里大山を目指すこととした。東屋から2分ほど先に行った右手に多里大山への取り付き口があった。笹薮の中へ踏み跡が続いていた。多くの先達のレポートを拝見すると、この先でかなりの藪漕ぎを強いられて苦労しておられるが、どうしたことか、ブッシュや笹藪の中に明瞭に付けられた踏み跡を辿って行くと、小さなピークを越えて一旦浅い鞍部に下ってから上り返し、大した藪漕ぎをすることなく多里大山に辿り着けた。
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〈持丸登山口から20分程で東屋に着く〉 |
〈東屋のすぐ近くの多里大山への取付き口にあった手製の標識〉 |
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〈薮を掻き分け進んで行くと多里大山が見えてくる〉 |
〈多里大山のなだらかな稜線、天気は俄かに曇ってきた〉 |
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11:04〜11:11 多里大山(1,224m)
多里大山は浅い鞍部から草地の傾斜面を上り返してから、背の低い笹とススキで覆われたなだらかな丘陵地を進んで行った先にその頂上があった。草原の真っ只中で、周囲に遮るものはなく、ほぼ360度の眺望が得られた。この頂上で目立つものは、石の観音像を祀った露岩しかなかった。あとは薄の原っぱ越しに周囲の山々の眺望を楽しむだけである。生憎とこの山に辿り着いた頃に上空が厚い雲で覆われて陽が射さなくなり、現前の道後山や岩樋山はシルエットとなってしまった。ただ遠く西方の比婆山連峰を中心とした山並だけが明瞭に見えた。東方の伯耆大山は靄の中に姿を隠していた。冷たい風が吹く頂上に暫し滞在してから、来た道を引き返して次なる峰の道後山へと向った。
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〈多里大山の頂上部に祀られていた観音像〉 |
〈多里大山の頂上部から比婆山等の連峰を望む〉 |
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〈多里大山から比婆山方面の眺望〉 |
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〈多里大山のブッシュを掻き分け道後山へと向かう〉 |
〈こちらは岩樋山の眺望〉 |
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〈鉄 11:58〜12:41 道後山(1,268.9m)
多里大山を下っていると天気は回復した。どうも移ろい易い天気の一日のようだ。ブッシュや笹原を掻き分けてから再度持丸登山口からの登山道に出て、よく手入れされた登山道を道後山へと歩いた。緩やかに上って行く道で、路傍の樹々も色付き始めて気持ちが良かった。道々リンドウ、ウメバチソウ、マツムシソウなどの花々がまだ咲き残っていた。
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〈沿道が色付き始めた道後山への登山道〉 |
〈色付いた樹々の下を行く〉 |
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道後山の山頂に到着したが、いつも多くの登山者で賑わっているのにこの日は誰もいなかった。かろうじて岩樋山方面から延びてきている登山道に二組の登山者の姿が認められた。この寂しい頂上に寒風が吹き荒び、寒いこと著しい。気温は8℃となっていた。風が強く体感温度はもっと低くかった。風を遮るものと言えば、山を覆う笹しかない。背の低い笹の影に身を潜めるようにして、何とか風を防ぎながら昼食を摂った。時折やって来る登山者は、あまりにも風が強く寒いので、早々に頂上を立ち去って行った。
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〈道後山山頂までもう少し〉 |
〈道後山山頂、冷たい風が吹き荒んでいた〉 |
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〈岩樋山へと続く道後山稜線の登山道〉 |
〈道後山山頂から多里大山を望む〉 |
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13:08〜13:10 岩樋山(1,271m)
この季節の道後山から岩樋山への稜線歩きはいかにも高原の散策といった風情で誠に気持ちが良い。広々とした眺望は身も心も解放してくれる感じだ。猫山の均整の取れた山体を左に見ながら道後山から広漠とした鞍部へ下って行く。途中で大池からの登山道を併せ、さらに進むと今度は月見が丘への近道の巻き道が左に分岐する。ここは真っ直ぐに進んで岩樋山の頂上を目指す。頂上とて至近の距離だ。石積みのケルン以外何もない岩樋山の頂上で、また360度の眺望を楽しむ。比婆山方面に加えて、小奴可方面の山々の眺望もなかなか良い。
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〈道後山から岩樋山を望む〉 |
〈道後山・岩樋山の鞍部付近から猫山を望む〉 |
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〈岩樋山山頂、先のピークは道後山〉 |
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13:42 月見が丘駐車場
岩樋山の頂を踏めば、あとは月見が丘まで下るだけである。登山道は草地からやがて潅木の中へと下って行く。まだ葉が色付いていない落葉松も見られた。頂上から約15分で道後山との鞍部からの巻き道が合流し、その合流点の直ぐ下に月見が丘から遥か比婆山方面までを眺望出来る東屋がある。ここを過ぎるとやがて樹林帯の中の道となって月見が丘の駐車場へと導いてくれる。
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〈岩樋山からの下山路の東屋から月見が丘と遥か比婆山の山塊を望む〉 |
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〔山行所感〕
道後山へ東側の持丸登山口から登るというのは新鮮な感覚であった。その上に多里大山を踏破できるというのも楽しい筋書であった。持丸登山口から月見が丘まで縦走してみて、全コースに亘り見事に整備された登山道で、