西回りの新登山道から登る 阿武山(586.4m

広島市安佐南区緑井町八木町

2007年12月29日(土)   門久単独

 

 

 

〈西回りの新登山道が開かれたという阿武山〉

 

 

5日前の12月24日(月)に二ヶ城山に向かっていた時、

阿武山に登っていた仁王さんから西回りの新道が出来ていて楽しいという連絡があった。

近場に新道が出現とは! これは放っておけない!!

歳末の多忙な中であったが、翌日から寒波襲来で暫く雪模様の天気との予報であったので

この日の午後時間を取ってその新道にトライしてみることにした。

 

《山行記録》

権現山駐車場14:09・・・・14:12阿武山入口・・・・14:23鳥越峠・・・・14:31西回り登山道分岐・・・・14:40露岩(西面)・・・・14:45杉林・・・・・14:52正面に後山?・・・・14:59北西尾根に取り付く・・・・15:07杉林の中の急坂終る・・・・15:21阿武山(586.4m) 15:31・・・・15:59西回り登山道分岐・・・・16:06鳥越峠・・・・16:22阿武山入口(車道)・・・・16:27権現山駐車場・・・・16:30権現山(497.1m)16:32・・・・16:34権現山駐車場 

〔総所要時間:2時間25分、休憩等:0時間12分、正味所要時間:2時間13分〕

 

14:09 権現山駐車場

  阿武山に登る一般ルートは毘沙門天から権現山に登り、そこから鳥越峠経由で縦走するのであろうが、この日はもう午後の遅い時刻のスタートとなったので、権現山山頂直下の駐車場まで権現山林道を自家用車で上っての省エネコースとした。駐車場から車道を少し下り、「阿武山入口」の道標に従ってそこから縦走路に入った。縦走路は木材チップを固めた資材を敷き詰めたクッションのよく効く遊歩道である。

 

 

 

〈権現山頂上直下の駐車場、トイレも完備されている〉

(阿武山入口、ここから縦走路に入る〉

 

 

14:23 鳥越峠

  縦走路を下ること約15分で鳥越峠を過ぎる。ここから阿武山への上りになるが、暫くは緩やかな上り坂を行く。峠の左手の玖谷のゴミ埋立地の工事現場の騒音が著しい。

 

 

 

〈よく整備されて遊歩道が続いている〉

(鳥越峠:縦走路の最低鞍部である〉

 

 

14:31 西回り登山道分岐

  鳥越峠からなだらかな坂道を登って行き、いよいよ阿武山名物の急坂のスタート地点が西回り登山道への分岐点であった。従来はここから左側に旧来の登山道、右側が整備された遊歩道が上って行っていたが、今般その更に左側を行く道が開かれていた。それが西回り登山道であった。大雑把に言えば、この地点から北西尾根までのちょうど阿武山の西側をトラバースする道がつけられており、約30分間の長い時間そこを巻いて行くことになる。

 

 

 

〈阿武山への急坂が始まる所に西回り登山道の分岐がある〉

(樹木に取り付けられたまだ新しい道標〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈西側の廻り込むところにこんな露岩があった〉

 

 

〈概してなだらかに山の西側を巻いてゆく〉

 

 

 

 

 

〈以前からあった作業道を整備したもののようだ〉

(杉林の中を行く〉

 

 

 

 

 

〈ひどく霞んでいたが、荒谷山の稜線が見える〉

(大分廻り込んで太田川が見えてきた、筒瀬の辺りのようだ〉

 

 

14:59 北西尾根に取り付く

  阿武山の西面を巻いてきた道は、北西尾根に行き着くと方向転換して今度は一気に頂上を目指して尾根筋を登って行く。最初は杉林の中の滑り落ちそうな急坂であるj。今がまだ階段状の堀込みがある。10分足らずその急坂を登り切ると、暫く自然林の中の緩やかな上りとなる。左手に中阿武山の瘤が見えると、いよいよ最後の頂上直下の急坂が待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈北西尾根に到達すると今度は一気に上りとなる!〉

〈先ずは杉林の中の急坂を登る〉

 

 

 

 

 

〈登って来た杉林を見下ろす〉

(杉林が終ると自然林の中の緩やかな上りが続く〉

 

 

 

 

 

〈最後は頂上部への急坂が待つ〉

(明るい繁みになってくると頂上は近い〉

 

 

15:21〜15:31 阿武山(586.4m)

  権現山駐車場から1時間10分程の時間で阿武山の頂上に到達した。午後になって濃い靄で眺望は全くといっていいほどにきかなかった。歳末のこんな悪天候の日に登ってくる他の登山者の姿はなかった。それでも、新ルートで登頂出来たことで幾ばくかの充実感も抱きながら下山することにした。

 

 

 

〈阿武山頂上の指導標、この後側に上がってきた〉

(阿武山山頂の二等三角点〉

 

 

 

 

 

〈頂上直下の休憩小屋〉

(伝説を秘めた貴船神社〉

 

 

16:06 鳥越峠

  下山は、いつもは通らない遊歩道を従順に辿ってみた。かつては野趣に富んだ厳しい山であったが、今では公園化によって傷ついた巨象のような塩梅だ。

 

 

 

〈野趣豊かだった阿武山を完全に壊した遊歩道を下山〉

〈光芒の下には権現山、武田山、火山が連なる〉

 

 

 

 

 

〈濃い靄の中に八木辺りが辛うじて見える〉

(よく整備された遊歩道〉

 

 

16:34 権現山駐車場

  1時間足らずで権現山駐車場へ下山した。折角であるので、ちょっと登り返して権現山の頂点も踏んでおいた。

 

 

 

〈テレビ塔の裏側にある権現山の四等三角点〉

(権現山から阿武山を望む〉

 

 

 

 

 

 

 

 

 

《阿武山登山道の概念図》

 

 

 

〔山行所感〕

  新道を歩いてみるというのは楽しいものである。新しい阿武山西回り登山道は、トラバース道と尾根の直登道の組み合わせという面白いものであった。公園化された阿武山に足を向ける気持ちがあまりしなかったが、これでまたこの山に登る気力が湧いてきそう気がする。

 

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