広島の桜2010
(その2)
3月18日(土)から始めた「広島の桜2010」ももう1か月を過ぎた。
広島のソメイヨシノの開花日の3月20日(月)からも1カ月余経ち、
今は芸北や備北の山里までその桜前線が届いている。
まだまだ追っ掛ければ美しい広島の名残の桜に出会えるとは思うものの、
大好きな千鳥別尺のヤマザクラに出会えたので、
今年は余裕を持ってこの辺りでこのシリーズを終了することとしました。
長い間多くの皆様にご覧頂き、また数多のご声援、数々の情報を頂き有り難うございました。
厚く御礼申し上げます!
《千鳥別尺ヤマザクラ》 4月24日(土)
「千鳥別尺のヤマザクラが咲いたよ!」と東城を故郷とする知人から知らせが届いた。
昨年は散り果て直後の訪問になった反省もあって早速に訪ねてみた。
満開となれば真っ白い巨体となる樹高約27メートルの広島県一の巨樹である。
このところ冬のように冷たい日々が続いていることもあってか、
咲き具合はそこまで行かず3分咲きと言ったところであった。
観察していると枝にびっしりと付いた小さな花弁が陽に照らされて白く輝き、
誠に初々しい感じがまた良かった。
天気次第ではあろうが、もう3日もすれば満開になるのではないだろうか!
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ソメイヨシノが満開の千鳥別尺地区、ヤマザクラは3分咲き程度 |
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山深き山里に咲く |
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水仙が足元を彩る |
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陽に照らされると開き切らない花弁が白く輝く |
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小さく白い花弁がびっしりと |
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今は梅の花の方が白いが、暖かい日が続けば山桜の巨樹も直ぐに真っ白に |
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《ライトアップされた長沢のシダレザクラ》 4月23日(金)
広島の桜を語るなら旧芸北町の名木群を忘れてはいけないだろう。
今年はその中で代表格の長沢の枝垂れ桜のライトアップを見に行った。
雨がちでいつもより早く薄暗くなった午後6時半頃にシダレザクラはライトアップされた。
薄暮から谷間が闇に沈むまでの約1時間、光に照らされた桜のショーを楽しんだ。
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夜の帳が近づく頃にライトアップ開始 |
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霧立つ山間! |
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マウンド上から400年程この世界を眺めてきた桜 |
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夕暮れの一瞬の色合い |
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藍色の時!そして、夜の世界へ・・・ |
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夜の帳降りて! |
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《石橋正光屋敷跡の桜》 4月23日(金)
夕刻の豊平からの県道を走って長沢に向かう途中に石橋正光屋敷に立ち寄った。
どんよりとした空であったが、旧芸北町に入ると冷たい雨になっていた。
霧が巻く山々を見ていると、いつ雪になってもおかしくないように思えた。
このところのこの冷たさもあってか、
かなり早く咲き始めた筈のここの桜はまだ満開のままであった
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これもシダレザクラの一種という! |
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水を張ったばかりの田圃に姿を落とす |
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広島藩の名刀工が住んでいた屋敷跡に咲く |
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今年も花の着き具合は良好なようだ! |
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先一昨年の元気のなさが嘘のようだ! |
冷たい雨の中に咲く |
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《京橋西詰の桜》 4月22日(木)
天気はまたまた急変して冷たい雨の降る朝を迎えた。
雨中を歩くのも大変な強い雨であった。
繰り返される春と冬のような日の交替劇!
今朝も雨の中に咲く京橋西詰の八重桜でつないでみた。
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京橋町と橋本町をつなぐ京橋の西詰河畔に咲く八重桜 |
冷たい雨に濡れる今朝の桜 |
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河畔の桜は散り果ててもう新緑の頃 |
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京橋河畔のソメイヨシノはすっかり葉桜 |
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《新緑増す平和大通り》 4月21日(水)
好天に恵まれた昼休みに平和通りを歩いてみた。
中心街の平和通りには桜の樹が意外にも少ない。
八重桜とて三川町交差点の南東角にあるくらいであった。
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新緑と共に花を咲かせる平和大通りの八重桜 |
好天下に咲く! |
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平和大通りの桜の樹は意外に少ないものだ |
フラワー・フェスティバルのバナーを掲げた平和大通り |
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《八重桜咲く鯉城桜土手》 4月20日(火)
小雨の降る朝、出勤前に鯉城桜土手を歩いてみた。
ソメイヨシノの樹の間に植樹されている八重桜が予想通りに満開を迎えていた。
それと共に、まだまだ花の残ったソメイヨシノもあったようで、
雨に打たれて散った花弁が遊歩道をピンクに染めていた。
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八重桜咲く鯉城桜土手 |
通勤の人達が満開の八重桜を仰ぎながら通り過ぎる |
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八重桜の背後に名残のソメイヨシノの花が見えた |
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枝垂れ咲く名残のソメイヨシノ |
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遊歩道に散った名残りの桜吹雪 |
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《造幣局広島支局・花のまわり道》 4月19日(月)
広島の桜の終盤を飾る一つのエポックである造幣局の花の回り道が開かれている。
会期は4月15日(木)から21日(水)までの一週間。
これを見ておかないと桜の最終盤に踏み込めないような気持ちになって、
やはり出掛けてみた。
平日の花曇りの一日であったが、
会場には遠来の客も含めて数多の花見客の姿があった。
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会場の桜は全般的には満開の少し前の見頃であった! |
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これは今年の花に指名された「紅華」 |
「松月」は清楚な感じのする桜である |
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「糸括」(いとくぐり):淡紅色の江戸時代からあるという八重桜 |
「兼六園菊桜」:金沢の兼六園発祥の可憐な花である |
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「普賢象」を前面にし可憐にまた重層的に咲く園内の桜 |
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《高暮の桜》 4月18日(日)
円正寺、金秀寺の枝垂れ桜を見てから近くのドライブインで昼食を摂っていると、
土地の古老から「こうぼうの桜を見て来た」との話があった。
お話を聞いてみると、旧高野町高暮(こうぼ)地区にある小学校の廃校跡に桜が咲いているという。
帰路に立ち寄ってみると、約120年の歴史を持つ小学校が1995年に廃校になり、
今は「ふるさと村高暮」という宿泊研修施設(現在は休業中)になっていた。
地域住民との繋がりが強い地域のようで、
この日は元校庭の前庭に地域の人達が集うて花見の宴の最中であった。
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約120年存続し1995年に廃校になった高暮小学校の跡地に咲く |
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前面の通りは高暮ダム、神之瀬峡、君田へとつながる |
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今は「ふるさと村高暮」とい宿泊研修所 |
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背の高い樹勢のしっかりしたソメイヨシノが元の校庭を囲む |
この日は地域の皆様が花見の宴を開催していた |
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ハクモクレン咲く神野瀬川越しに高暮の桜を望む |
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《円正寺の枝垂れ桜》 4月18日(日)
高野町の桜と言えば勿論円正寺のシダレザクラである。
桜便りではこの日7分咲きということであったが、3本ある枝垂れ桜のうち
東側の樹が5〜6分咲きであるほかは、満開に近い咲き具合であった。
今年の桜は何処も立派な咲き振りであるが、ここ円正寺の桜も同様であった。
本堂の裏手にあるエドヒガンもきれいに咲いていた
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山門の西側の樹齢約300年の枝垂れ桜 |
樹高12m程の東側の枝垂れ桜 |
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円正寺の門前に垂れる桜 |
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境内には更にもう一本の枝垂れ桜ある |
本堂裏手の丘に立つエドヒガン |
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本堂裏手の丘から境内東側の枝垂れを望む |
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《金秀寺の枝垂れ桜》 4月18日(日)
昨日に続いて好天の一日と信じていたが、どうも花曇りの一日になるようであった。
一昨日に続いての備北の桜巡りのドライブで、今日は庄原市高野町へと出掛けた。
広島で最も寒冷の地にある有名な枝垂れ桜はもう7分咲きという。
訪れてみると、今朝の地元新聞に紹介されたこともあってか、いつもにない程の賑わいであった。
先ずは、花弁が一際濃いピンクの金秀寺へ・・・・!
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今年はしっかりと咲き、豊年のようだ! |
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門前から塀越しに見上げる |
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本堂前の広場を覆うように咲く |
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枝垂れた花越しに見る本堂 |
大勢の花見客が訪れていた |
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今年は特に見事に咲いた |
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《宮島の桜は散り果て寸前》 4月17日(土)
宮島の脊梁尾根を岩船岳、御床山まで歩き御床浦に下ってから
須屋浦から宮島西南端の革篭崎(こうござき)、更に青海苔浦まで回る山行に出た。
ロングコースなので今日は桜を追っ掛ける時間がなかった。
ただ、その宮島に散る果てる前の桜が辛うじて残っていてくれた。
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五重塔の基部を飾る咲き残りの桜 |
青空の下紅葉谷川河岸を飾る桜 |
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宮島桟橋前の広場を飾る桜とクスノキの若葉 |
多宝塔の周りの桜はもう葉桜寸前 |
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《小奴可の要害桜》 4月16日(金)
森湯谷から小奴可亀山の要害桜に移動すると雨脚が強くなってきた。
標高1000m近い山里を囲む猫山や白滝山などは徐々に雨霧に包まれて行った。
雨の小奴可も独特の雰囲気があった。
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雨の中亀山城跡に咲く要害桜 |
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小奴可の里を見下ろして咲く |
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小雨になると水を張った田圃に影を落とす |
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猫山を背にして咲く |
雨霧に霞む白滝山をバックにして |
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樹齢260年の堂々たる巨木である |
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《森湯谷のエドヒガン》 4月16日(金)
晴天の下で満開のエドヒガンを見られると思って旧東城町までやって来たが、
何ということであろうか、その道中で本格的な雨になってしまった。
それでも森湯谷のヒガンザクラは予想していた通りに満開で、
それも例年になく綺麗に咲いているように思えた。
訪れる花見客も平日の雨の中ながら結構大勢いた。
晴れる見込みの明日からの週末はきっと大変な混雑になるだろう。
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今年は豊年で仲々の咲き具合だ |
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田圃の畦の下の草地に立つ |
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樹高25mの大木である |
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樹勢が旺盛なのが魅力の樹である |
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もう満開の手前であろう |
杉林を背にして枝垂れ気味の枝 |
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《下領家のエドヒガン》 4月16日(金)
庄原市総領町下領家の山間にあるエドヒガンの古木をやっと訪ねることが出来た。
総領小学校から随分と谷深く入って行った険しい斜面にそれはあった。
推定樹齢5百年で広島県第一位の巨樹ということであるが、
出会ってみると如何にも老兵、されど名木といった感じの樹であった。
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谷の奥の民家の裏手の急斜面に立つ |
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推定樹齢500年の老木だ! |
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ほぼ満開の花は若々しい |
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曇天の空に! |
根回り7.81mの巨樹である |
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花を付けて如何にも風格が感じられる老木である |
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《広島・中央公園のシダレザクラ》 4月15日(木)
今日から造幣局の花の回り道も始まって、八重桜の盛りの時節を迎えて感じだ。
朝の出勤時に基町河川公園の八重桜に会おうと城南通りを急いでいると
中央公園の枝垂れ桜が目に飛び込んできた。
久し振りに出会ったが、盛りは過ぎているもののまだ観賞に耐え得る咲き具合であった。
3日連続しての八重桜では芸がないので、この朝は枝垂れ桜と付き合うこととした。
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新緑が目立ち始めた園内に残る枝垂れ桜 |
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園内では今年も春の植木市が始まった |
もう5〜6年経って立派な樹々に育ってきた |
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盛りは過ぎているがまだ観賞出来る咲きっぷり |
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《一気に咲いた柳橋西詰の八重桜》 4月14日(水)
つい数日前まで満開のソメイヨシノの間で固く蕾を閉じていた八重桜であったが、
ソメイヨシノの花が散り始めると瞬く間に花を開いて観賞に耐え得るところまでになった。
自然とは不思議ながら素晴らしい秩序を保持しているものだ・・・。
今日は出勤前に稲荷橋と柳橋の西詰にある園地に立ち寄ってみた。
毎年この時期に寄る八重桜咲く公園である。
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歓楽街に近い柳橋詰に八重桜が咲く |
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都心のオアシス的な風情の河畔の公園 |
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紅白揃って賑々しく |
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直ぐ上手は路面電車の走る稲荷橋だ |
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朝陽の中で目一杯に膨らむ |
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もう満開も近い |
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《選手交代・・・・》 4月13日(火)
晴れ上がるかと思ったものの朝は薄暗い曇天!
それでも通勤時には弱いながらも薄日が射してきた。
長雨に打たれて散ったソメイヨシノはもう見る影も気の毒なほどであった。
もうこの桜紀行もお仕舞いかと言えば、
まだまだ週末には追っ掛けたい樹もあって、ここは何かで継がねばならない。
そこで、朝の京橋川河畔にソメイヨシノからの選手交代のシーンを捜してみた。
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若葉の出たソメイヨシノ |
京橋川河畔の桜もほぼ散って・・・ |
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八重桜へと選手交代 |
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もうこんなに可憐な咲きっぷりだ |
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新緑の下に咲き始めた白い八重桜 |
桜並木の遊歩道には石楠花が咲く |
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《花散らしの雨に打たれて・・・》 4月12日(月)
広島は4月11日(日)〜12日(月)の二日間強い雨が降り続いた。
この雨は20日間近く咲き続いていたソメイヨシノを散らす雨になってしまった。
雨で遠出も億劫なので、身近なところにある桜を訪ねてみた。
雨に打たれて散った花弁は堆く積もり、
二日間の雨が如何に桜にとって過酷なものであったかが窺い知れた。
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樹の根元に積もった花弁 |
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雨に散り果て、流された花弁 |
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降り続く雨に濡れる |
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今日も雨が降り続く |
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大量に散ってピンク色になった公園 |
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二日間の雨の為した業 |
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《湯戸のモチヅキザクラ》 4月11日(日)
広島市佐伯区石内の湯戸の教徳寺観音堂の境内にある一本桜である。
エドヒガンとヤマザクラの自然交雑種を「モチヅキザクラ」と言い、
日光や秩父地方には多いらしいが、広島県ではこの一本が確認されているだけという。
白く小さな花弁が緻密に着いているようであるが、この日は花散らしの雨でかなり散っていた。
晴れた日の満開のこの桜を見てみたいものだ。
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樹高18.3メートルのモチヅキザクラ |
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花散らしの雨に散った花弁 |
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教徳寺観音堂の境内の立つ |
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エドヒガンとヤマザクラの自然交雑種という |
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白く小さい花弁が沢山着いている |
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湯戸地区の山裾に立つ |
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《花散らしの雨に桃源郷の桜は・・・!》 4月11日(日)
夜半に降り始めた雨は、一日中降り続いた。
この雨は長い間咲き誇っていたソメイヨシノを散らす雨でもあった。
今日で広島市内とその近郊のソメイヨシノは実質的に終焉のようだ。
桜の樹の足元にはピンクの絨毯が敷きつめられ、水面には花筏の帯が流れる。
桃源郷の桜もまた雨の中で散り際の健気さを見せてくれた。
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霞む棚田に咲くソメイヨシノ |
花散らしの雨に耐えて健気に咲く |
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濃霧巻く谷間に咲く |
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棚田を守り、そして飾る |
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周りは開発されて環境は大変わり |
花散らしの雨はまた春をぐっと寄せる雨でもある |
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《早朝の斜光の中の吉野山》 4月10日(土)
今年こそ吉野山の桜を見ておきたいと意を決して出掛けた。
混雑に備えて早朝より行動を開始した。
下千本辺りの桜はもう生彩を失い始めていたが、中千本から上は丁度見頃の樹が多かった。
度肝を抜く規模の吉野山の桜であるが、
ここでは淡くも妖しげな上り始めたばかりの朝日の下の桜を紹介することとした。
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朝日を浴びる五郎兵衛茶屋のある丘 |
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朝日が射す中千本、如意輪寺はまだ日陰! |
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朝の逆光の中で淡い色合いの中千本ヤマザクラ |
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日当たりを待つ上千本のヤマザクラ |
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中千本の丘の上を行く |
上千本の桜の足元を行く |
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《今満開の土師ダムの桜を訪ねる》 4月9日(金)
今日からここ暫くは晴天を期待出来ないという天気予報である。
広島県の中山間から県北にかけてのソメイヨシノが満開の週末を迎えようというのに残念な予報である。
天気はどうであっても桜はどんどんと開いて、また散って行く。
この日は朝のうちが曇空で、昼過ぎからは雨になるというので、
雨が降る前に花見を終えようと朝早くに土師ダムを訪ねた。
今将に満開になったばかりのような素晴らしいソメイヨシノが八千代湖の湖畔を彩っていた。
湖畔に6000本の樹があるというだけに、その華麗さは県下一であるといつもながらに思う。
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八千代湖畔のどごえ公園の周りは花盛り |
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湖畔の桜のベルトは今満開 |
花見の観光客を歓迎する噴水 |
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新緑の柳と桜のベルト |
満開の桜がダム湖を彩る |
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曇天の下ながらも桜の美しい八千代湖 |
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《終盤を迎える平和記念公園の桜》 4月8日(木)
広島市内の桜もいよいよ終盤を迎える頃となった。
やはり市内の中心街に近いところの桜なら平和記念公園かと、朝夕の2回訪ねてみた。
朝の公園は前夜の花見客が置いた弁当ゴミが烏に荒らされて悲惨な状況になっていた。
桜も散り始めて園内は一時の華やかさが薄らいできた感じがしないでもない。
とは言え何とか週末の花見までは持ちそうだ。
終盤の桜をまた多くの人達に楽しんでもらいたいものだ。
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平和大橋から元安川の桜を眺める |
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出勤時の元安橋 |
朝日を浴びる原爆ドーム |
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元安河畔の船乗り場 |
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平和記念公園の花も主役交代か! |
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この週末が最後の花見になる平和記念公園の桜 |
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《散り始めんとする広島城の桜》 4月7日(水)
朝の広島城を訪ねてみた。
直ぐ近くの平和記念公園の桜はまだ満開ということであるが、
今朝未明にかなり強い風が吹き荒んでいたので、もう桜は散り始めたのでは危惧しながらの訪問であった。
城内の芝の上にやはりピンクの花びらが積もってはいたが、まだ樹上の花は満開の風情をも残していた。
強い風に無理矢理散らされた花弁は、嵐がなくても間もなく散り始める状態であったことを物語っているのであろう!
長かった今年の広島のソメイヨシノはそろそろ「散り始め」の時期を迎える。
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まだ暫くは楽しめそうな広島城の桜 |
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花散らしの夜来の強風のなせるところ! |
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朝の桜に囲まれたお堀は波静か! |
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満開の桜に包まれた天守閣 |
満開の城内の桜 |
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《鯉城桜土手の朝》 4月6日(火)
広島市内の相生橋央に立って北の方角を眺めると
上流部の空鞘橋との間の左右の護岸上には素晴らしい桜並木が続いている。
昭和60年に地元ライオンズクラブが植樹した桜で、その時この護岸は鯉城桜土手と名付けられたという。
気持ち良く晴れ上がった朝の出勤前にこの護岸を歩いてみた。
太田川本流の本川の大きな眺望の中に、左右二本の桜色の帯が延びていた。
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晴れ上がった朝の鯉城桜土手 |
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昭和60年に植樹されたソメイヨシノは今が満開! |
本川左岸の桜並木 |
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相生橋から左右の鯉城桜土手を望む |
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護岸は良き市民の散策道でもある |
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路面電車が渡る相生橋 |
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《安田学園裏手の京橋川桜土手》 4月5日(月)
好天だったの週末の2日間の後は天気が崩れるかと危惧していたが、
意外にも昼前には青空が広がり始め、またしても花見向きの良き日となった。
昼前に安田学園の裏手も桜土手を訪ねみると、昨日までの宴会モードの花園から
家族や昼御飯に職場から抜け出してきたサラリーマンたちの静かな花見の園に変わっていた。
今日のソメイヨシノも満開で、今年は殊の外美しい花園には明るい顔の来訪者が行き交っていた。
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工兵橋を急ぎ渡って花見へ! |
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食料たっぷり、こちらも満開の花見へ! |
今年は見事に咲いたものだ・・・! |
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桜色のレースのカーテンを引いた桜土手 |
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春休み中の子供達の遊び場でもある |
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学校やTV局、交通の要衝に近い桜土手である |
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《絢爛華麗な鶴山公園の桜・津山》 4月4日(日)
姫路から自動車を走らせてもうひとつの桜の名所の岡山県津山市の鶴山公園(津山城跡)へ。
明治8年に天守閣などの建物が取り壊された広大な城跡に約5000本の桜が咲くという。
中国地方と言うよりも西日本随一の桜の名所である。
昨日は五分咲きと言われていたが、この日は「七分咲き」との発表であった。
折からの好天で一気に咲き進み、訪れてみるともう満開と言っても良い咲き振りであった。
園内では恒例のさくら祭も開かれており、兎に角数多の花見客で溢れていた。
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鶴山公園「桜絵巻」 |
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何よりも石垣と桜のハーモニーが美しい |
復元された備中櫓の下は波打つような桜の花 |
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好天に数多の花見客が到来 |
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さくら祭のイベント「津山鶴丸太鼓」 |
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5000本の桜の花に包まれた城跡 |
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《白鷺城を飾る桜も一気に開く・姫路》 4月4日(日)
今春は何とか桜咲く姫路城を訪ねたいと思っていた。
長い間続いた冷たい天気に姫路城の桜は仲々に咲き進まないようで、
花便りは連日「咲き始め」のままだった。
それが、前夜になって「7分咲き」に一気に変わった。
どこの桜も春らしい気温になるとともに、瞬く間に開いてきたようだ。
こうなれば是非もなく行かねばなるまいと・・・、朝早く広島を発って姫路へ向かった。
現地は、最高の好天に最高の人出で、とにかく大混雑であった。
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春の世界遺産白鷺城 |
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天守への登閣まで2時間半待ち! |
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桜が散れば天守閣の改修工事が始まる・・・ |
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混雑を避けて広場で花見 |
モコモコとした真綿のような桜に包まれる |
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桜と新緑に彩られた白鷺城 |
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《満開の黄金山》 4月3日(土)
広島のソメイヨシノも前日(4月2日)に満開となった。
咲き進むのが鈍かった広島の桜であったが、一昨日の暖かさに一気に咲き揃った感じある。
桜便りが平和記念公園や宮島と共に「満開」の表示に変わった黄金山を訪ねてみた。
何といっても山腹をピンクに染める桜のベルトが魅力の名所である。
約2キロメートルのドライブウェイに700本程のソメイヨシノがあるという。
ここ数年老いが目立つが、今年は若い苗木も植えられていた。
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桜のベルトが巻く黄金山 |
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ドライブウェイを覆う満開のソメイヨシノ |
2キロメートル程の車道歩きは飽きることがない |
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今、将に見頃である! |
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労を惜しまず歩く花見客が多い |
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山頂展望台から賑わう山頂広場を俯瞰する |
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《神原のシダレザクラ》 4月3日(土)
例年訪ねるのが遅きに失してしまう神原のシダレザクラである。
今年は何とか満開の頃に訪ねたいと思っていた。
前夜よく飲んでゆっくりとしたくなった土曜日は近場の花見に限ると朝になって決めて、
先ずはこの神原のシダレザクラを訪ねることとした。
広島市西区石内の神原集落にある推定樹齢300年、樹高10メートル、
幹周り2.4メートルのシダレザクラで、広島県指定の天然記念物とのこと。
二本並んで民家の庭先に咲くが、白い花の東側の桜が天然記念物の桜で、
西側のピンク色がかった花の方は若い桜である。
訪れたこの日は天然記念物の方がほぼ満開、若い方は7分咲きといったところであったろうか。
希望通りに満開の神原のシダレザクラを見ることが出来て満足の訪問であった。
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神原のシダレザクラ |
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ほぼ満開の咲きっぷり |
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今年は仲々に素晴らしい花である |
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新旧の二本が並んで咲く、右が神原のシダレザクラ |
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若い樹は枝の張り具合が魅力 |
若い樹の花はピンクがかっている |
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《島根県・三隅大平桜》 4月2日(金)
島根県の一本桜の代表格といえばやはり三隅の大平桜(おおひらざくら)であろうか!
旧那賀郡三隅町(現浜田市三隅町)の山間の矢原にあるこの桜を訪ねてみた。
この桜の所有者が「大平」氏、所在地の字名も「大平」であることから「大平桜」と名付けられたという。
ヒガンザクラとヤマザクラの交配種で、樹齢約660年、目通幹囲6.32メートル、根元周囲5.38メートル、
樹高17.0メートル、枝張東西24.0メートル、南北29.9メートルという老巨樹である。
所有者の大平氏の先祖が馬をつなぐために植えたと伝えられているという。
訪れたこの日の大平桜は満開で、時折吹く強い風に桜吹雪も舞い始める頃であった。
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大平家の庭先に立つ大平桜 |
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白い花はヤマザクラの系統ゆえであろうか! |
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今、満開のとき |
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後側(北)から見た大平桜、よく手入れされた老木である |
平日であったが次から次に花見客の来訪があった |
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西側から見た大平桜全貌 |
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《島根県美都・金谷の城山桜》 4月2日(金)
島根県の旧美濃郡美都町(現在益田市美都町)の山間の金谷(かねだに)地区に素晴らしい一本桜があるという。
元の美都町役場(現在は益田市役所の支所)がある都茂郷で国道191号線を南に折れて益田川沿いに山間を遡って訪ねました。
小高い丘の上に立つエドヒガンの一本桜で、
樹齢約550年、樹高15メートル、根回り7.15メートルの巨樹である。
応永30年(1423年)頃に築かれた入船山城跡の出丸部分(シモマルモ)にあたる所に築城当時に植えられたものという。
訪れたこの日は8分咲きとのことで、素晴らしい花を見ることが出来た。
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8分咲きの金谷の城山桜 |
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金谷地区の集落を望む |
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小高い丘の上に立つ一本桜 |
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樹齢550年の風格が感じられる老木 |
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地元保存会の方々の手入れが行き届く |
麓の金谷地区のソメイヨシノも仲々のもの |
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《春なのに今日は一日中雨・・・・!》 4月1日(木)
今日は様々な事柄の出発の日・・・・!
希望とか夢とかが意味を持っていると感じられる年度始めの一日である。
こんなに佳い日の筈なのに一日中雨が降り続いた!
しかし冷たい空気に窒息しそうであった桜の蕾は暖かい風に吹かれて一気に弾けたようでもあった。
半時も早く薄暗くなった夕刻の京橋川河畔は、天気とは裏腹に花の歓びに輝いていた。
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一気に花開いた感じの京橋川右岸のソメイヨシノ |
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この桜でも篠降る雨に花見の客の姿はなかった |
週末には青空の下にモコモコと咲くのでは・・・・! |
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